リアルで不器用な恋愛を描くことで多くの支持を集めている、My Hair is Bad(通称:マイヘア)。
数ある楽曲の中でも「真赤」は、ライブでも人気が高く、歌詞の意味が深いと話題になることの多い楽曲です。
この記事では、マイヘア「真赤」の歌詞の意味について、ワンフレーズごとに心情を考察しながら、曲全体に込められた想いを考察していきます。
本題に入る前に、歌詞の世界観を思い出しながら、マイヘア「真赤」を改めて聴いてみましょう。
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My Hair is Bad(マイヘア)「真赤」の歌詞の意味

では、早速「真赤」の歌詞を順番に見ていきましょう!
歌詞:真赤 作詞作曲:椎木知仁
ブラジャーのホックを外すときだけ心の中までわかった気がした
ワンフレーズ目からリアルですが、肉体的な距離が縮まる瞬間だけ、心まで通じ合えたと錯覚してしまう。
身体だけの親密さと本当の心の距離が一致していないことを綴っています。
携帯なんて出なくていい、いつの間にか時間が止まればいい
現実(=彼女の日常・他の人間関係)から切り離された、二人だけの時間を願っています。
彼女の「本当の世界」に踏み込めない立場であることが示唆されています。
翌朝君は先に出ていった、僕にと鍵残して
彼女は日常へ戻り、主人公は部屋に取り残される。
ここでは「合鍵=信頼」とかではなく、「置いていかれる側」であることが明確になっています。
夕立のやんだ街が近付けた、ただ陽が落ちた下北は地下のライブハウス
下北沢・ライブハウスが出てきます。
下北沢のライブハウスは、
- 若さ
- 一時的な熱
- 不安定な関係
を象徴するような場所です。
恋が“特別に見えただけ”の時間だったことを、あとから振り返っているようにも感じます。
いつもは冷たくするくせに、二人の時は優しくするんだね
君は言う、『貴方犬みたいでいい』って
このフレーズは、この曲を理解するうえで最重要ポイントと感じます。
自分は彼女にとって
- 従順で
- かわいくて
- 都合のいい存在
要は「飼われている側」だったのではないか、と感じさせられます。
三番線に悲しい音が流れた
三番線の悲しい音とは「発車メロディ?」かなぁと。
別れとか日常への戻る=二人の関係が「終点に近づいている」ということを感じているような描写かと考察。
情景が浮かびますね。
曖昧な誓い、会いたいが痛い
バイバイが聞こえなくなるように
約束はあるようでない。
会いたいけれど、会うほど苦しくなる。
共感する人も多いのではないでしょうか。
春恋に落ちて
耳を澄まして
君を探して
学生の時、春に初めて出会って恋に落ちて、そこからその人が居そうな場所で耳を澄ます。
校内でも、近くにいるのでは?とか偶然を装って会えないかな?なんて、君の姿を探してる。
そして、会って目が合った瞬間の高揚感。
僕は誰かをついに失って、それでもいいって
君を待とうって決めてた 夏のにおいがした
対等にはなれない、無理だと分かっていながらも、
それでも彼女を想い続けた自分。
ここに覚悟とか決意が同時に存在しています。
0.1秒で飽きる毎日が突然輝きだしたんだ
目が合うだけでも何故だか胸が痛んだ
人を好きになると、いつもの景色の見え方がまるで違う。
それほどまでに好きになったんだと思う。
「目が合うだけでも」は嬉しいはずなのに、想い過ぎて胸が痛い。
空っぽのコルクボードにはどんな写真があったのか気になった
見つめたまま隣で黙っていた、君の犬なりに気を遣ったんだ
切ないですよね。自分が対等ではない、無理だということを理解しているからこそ、聞けない。
聞くと嫌われてしまうかもと。コルクボードには以前お付き合いをしていた人の写真があったんだろうなと気になる。
振り向いてほしくて何故か甘えてしまう、
恰好つかないよなって笑ってた
気付いて欲しいんですよね。この甘えがどういう感情なのか…。
恰好つかないよなっていうことは、年下なのかなぁ。
合鍵を返して、首輪を外して
ちゃんと言おうって決めてた
もうこんな状況は疲れた!都合の良い自分は辞めよう!と決意する自分。
君を纏って、頬に触れたって
ただ響かなくて 距離は愛しさを
決意したはずなのに、また同じ繰り返し。君を纏っても、頬に触れても響かない。
自分にとっては遠い距離。でも、彼女はこの距離が心地いいのかも…ですね。
また髪を切って ふいに風が吹いて
君に言おうって思ってた 夏のにおいがした
赤い首輪はついたまま
結局、自分は彼女から完全には離れられなかった。
首輪は外せなかったのです。心はまだ縛られたまま。
タイトルの「真赤」は何を意味しているのか
「真赤」というタイトルは、情熱や愛情だけでなく、恥ずかしさ、依存、引き返せない感情の象徴とも受け取れます。
恋にのめり込み、自分を見失いながらも離れられない自分の心情を、強烈な色で表現しているようにも感じられますね。
マイヘア「真赤」はどんな曲なのか
この曲は、自分が思えば思うほど、また好きになればなるほど、苦しくなる。
彼女と一緒に居れるだけでも幸せ。でも、彼女はそこまで思いを持ってくれていない。
それを分かりながらも、期待してしまう。そんな切ない心情を描いた楽曲です。
マイヘアの楽曲には、「真赤」と同じように、報われない恋や不器用な想いを描いた曲が多くあります。
こちらの記事では、同じく人気曲「綾」の歌詞の意味について詳しく考察しています↓
▶ マイヘアの「綾」歌詞の意味を徹底考察!切なさに込められた想いと描かれる心情とは
なぜマイヘア「真赤」はここまで共感されるのか
「真赤」が多くの人の心に刺さる理由は、
・経験している人も多そうな感情
・何で分かってくれないの?という心の声が表現されている
・もう決めた!と決心するのに、また戻ってしまう感情
これらを、正直に、不器用なまま描いているからこそ、リアルに響くのです。
歌詞の意味を理解したうえで改めて聴くと、「真赤」はまったく違って聞こえてきます。
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まとめ
今回は、My Hair is Badの「真赤」の歌詞の意味について、ワンフレーズごとに心情を考察してきました。
「真赤」は、好きになればなるほど苦しくなり、対等になれないと分かっていながらも離れられない恋を描いた楽曲です。
主人公は自分の立場を理解しながらも期待してしまい、決意しては戻ってしまう。
その不器用で弱い感情が、非常にリアルに表現されています。
だからこそ、多くの人が自分の過去や現在の恋と重ねてしまうのでしょう。
「真赤」は、綺麗な恋ではなく、どうしようもなく人を想ってしまう心を描いた、マイヘアらしい一曲です。








